ご存知でしょうか。日本人が海外で救われる確率は、日本国内の約30倍にものぼる、と言われていることを。 現在多くの日本人が海外で暮らしており、その数は年々増え続けています。留学、ビジネス、国際結婚などを通して海外へ出る日本人たちは、そこで福音を初めて聞き、神様の愛にふれ、クリスチャンとなり、そして数年後に帰国していくのです。彼らは福音を伝える器として日本に遣わされていきます。しかし、海外と日本の環境と文化の違いによる「逆カルチャーショック」に苦しむ人も多く、それはしばしば、信仰生活に影響を及ぼします。残念ながら、多くの帰国者クリスチャンたちは、もし誰かの助けを受けることがなければ、その8割が帰国後2~3年の内に教会を離れてしまうという厳しい現実があるのです。
JCFNは、1990年12月にイリノイ州アーバナで開かれた宣教大会 (Urbana'90, InterVarsity's 16th Mission Convention)においてはじまりました。その大会に参加した約30人の日本人学生達が集まり、彼らの共通の問題であった、「帰国に対する不安」に取り組むため、この大会で初めて出会った自分以外の日本人クリスチャンとの交わりを大切にしたい、帰国前、帰国後にも互いに祈り、励まし合いながら、クリスチャンとして成長し続けたいという思いから、「アーバナ会」がはじまりました。その後、「JCFN」へと名前が変わり、会員数も当時の30名から現在2000名近くにまで成長し、その半数以上が既に日本に送り出されています。
JCFNは、帰国者クリスチャンを主の働きの拡大のために整える活動を通し、主の栄光を表わすため存在しています。
北米ミッションステートメント
私たちは北米にいる日本人*をキリストの弟子とし、整え、日本と世界に派遣します。
キーワード:繋げ伝える→繋げ育てる→繋げ遣わす
*国籍や人種に関わらず、日本文化に育ち、日本語を話す人のことを表わす。
日本ミッションステートメント
私たちは帰国したクリスチャンの成長と励ましのために、帰国者を受け入れる働きと人々を支援します。
キーワード:繋げる→励ます→育てる→広げる
「整えられたクリスチャン」とは、以下の4Cを持っている者のことである。
- Calling: 神の召しに応える。
神の子とされた私たちが、御国をもたらすため、それぞれ遣わされている場所(家族、職場、日本、あるいは海外)で神の召しに応答していく者となること。
「あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩なさい。」エペソ人への手紙4:1(新改訳2017)
「イエスは彼に言われた。「『あなたは心を尽くし、命を尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』これが、重要な第一の戒めです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第二の戒めも、それと同じように重要です。」マタイの福音書22:37-39(新改訳2017)
- Character: キリストに似た者へと変えられていく。
キリストに似た者へと変えられていくよう、日々心を新たにし、主に立ち返り、主に自分を明け渡していく者となること。
「私たちはみな、覆いを取り除かれた顔に、鏡のように主の栄光を映しつつ、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。」コリント人への手紙第二3:18(新改訳2017)
「このためにこそ、あなたがたは召されました。キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、その足跡に従うようにと、あなたがたに模範を残された。」ペテロの手紙第一2:21(新改訳2017)
- Community: 神の家族の共同体につながる。
神を愛し、互いに愛し、仕え合うことを通して、キリストのからだを建てあげる者となること。
「ある人たちの習慣に倣って自分たちの集まりをやめたりせず、むしろ励まし合いましょう。その日が近づいていることが分かっているのですから、ますます励もうではありませんか。」ヘブル人への手紙10:25(新改訳2017)
「キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります。」エペソ人への手紙4:16(新改訳2017)
- Commission: どこに行っても、キリストの弟子をつくる。
みことばを宣べ伝え、そしてキリストに従って歩む人々が幾世代にもわたり起こされるように関わる者となること。
「ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」マタイの福音書28:20(新改訳2017)
「多くの証人たちの前で私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい。」テモテへの手紙第二2:2(新改訳2017)
JCFNのビジョン
JCFNのビジョンは、帰国者クリスチャンと仲間たちを通して日本そして世界でキリストの弟子を増やすための動きが起こることです。
JCFNの働き
JCFNは、海外を経験した日本人クリスャンおよび、海外で信仰を持った日本人クリスチャンが、その経験を生かして、どこに遣わされても成長し続け、主の栄光を現すことが出来るように働きかける団体です。彼らの必要に応えて、海外においては、日本語の交わりを紹介し、日本語で弟子化訓練を受ける機会を設けます。また、帰国に際しては、教会の情報等を提供し、既に帰国したクリスチャンが新たに帰国する人をフォローアップ出来るように紹介します。そのために、海外や日本で彼らの成長に携わる個人、教会、諸団体とネットワークを拡大しています。また、会報を通して証や祈祷課題、御言葉の励ましや情報をお届けします。海外から帰国される日本人を中心に、クリスチャンであってもまだそうでなくても、近所の教会を紹介し、また、彼らに個人的に連絡をとってくださるクリスチャンの方々を紹介してフォローアップをします。同時に、日本から海外に移動される方々にも必要情報を提供します。また、他団体と協力しての帰国者コンファレンスやEquipper Conference、JCFN主催の恒例の修養会で、交わり、ネットワーク、御言葉の学びの場を提供し、帰国前、帰国後の必要に応えます。そして、JCFNの働きのために、フォローアップされている個々のため、海外邦人伝道のため、日本、世界のリバイバルのために祈ります。
JCFNコアバリュー
1. 主なる神への従順
私たちは、その働きのすべてにおいて、主の栄光をあらわすことを目的とする。そのために、祈りと御言葉を土台とし、聖書に基づいた洞察を常に行い、聖霊の働きに信頼する。
「心を尽くして主に拠り頼め。 自分の悟りに頼るな。あなたの行く道すべてにおいて、主を知れ。 主があなたの進む道をまっすぐにされる。」箴言3:5-6(新改訳2017)
「聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です。」2テモテ3:16(新改訳2017)
2. 次世代を整える
私たちは、私たちの働きのすべての面において、「キリストの弟子を育てることができる、次世代のクリスチャンを整える」という使命が達成されるように努める。
「多くの証人たちの前で私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい。」2テモテ2:2 (新改訳2017)
3. 帰国者の視点に立つ
私たちは、どのような状況においても、働きの焦点である帰国者のために、その視点に立つ代弁者として仕える。
「弱い人たちには、弱い者になりました。弱い人たちを獲得するためです。すべての人に、すべてのものとなりました。何とかして、何人かでも救うためです。」1コリント9:22(新改訳2017)
4. 一致の中の多様性と率直なコミュニケーション
私たちは、(画一化ではなく)御霊にある一致を求める。御霊の一致とは、それぞれの信仰者が異なった賜物を受け、互いがありのままを受け入れ合いつつ、キリストのからだを建て上げ、ひとつのチームとして互いに仕え合い、ともに働くことを喜ぶことである。そのために、私たちは率直で誠実なコミュニケーションを大切にする。
「あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。」1コリント12:27(新改訳2017)
「むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長するのです。」エペソ4:15(新改訳2017)
5. 「神の国」の視点
私たちは、主の働きの前進と「神の国」の拡大のために、地域教会、クリスチャン諸団体、個人とパートナーシップを築いて共に働くことは大切であると信じる。
「まず神の国と神の義を求めなさい。」マタイ6:33a(新改訳2017)
6. 新しいことへのチャレンジ
私たちは宣教の方法と手段を、主の導きにしたがって、また時代の変化と必要に応じて、自発性と、チャレンジ精神をもって柔軟に変えていくことを辞さな。
「新しいぶどう酒は、新しい皮袋に入れなければなりません。」ルカ5:38(新改訳2017)
7. 楽しむ
私たちは生活のすべての面において、主ご自身との、そして帰国者、同労者たちとの交わりを喜び楽しむ。私たちの働きそのものを主に感謝して楽しむことは、私たちが互いに愛し合い、仕え合い、励まし合っていることの目に見えるしるしであると信じる。
「見よ。なんという幸せ なんという楽しさだろう。 兄弟たちが一つになって ともに生きることは。」詩篇133:1(新改訳2017)
信仰基準
JCFNは正統的福音主義キリスト教信仰をその立場とし、会員間の一致の為に次の信 仰基準を設けています。JCFNは正統的福音主義キリスト教信仰をその立場とし、会員間の一致の為に次の信仰基準を設けています。
- 旧新約聖書六十六巻は神の霊感によって記された神の言葉であって、原典において誤りを含まず、信仰と生活の唯一の規範である。
- 唯一真の神は、父、御子、聖霊の三位にして一体であり、全能の主権者、創造主である。
- 聖霊によって証されているイエスキリストは真の神であり、真の人である。イエス キリストは処女より生まれ、罪人の救いのために身代わりとして贖罪の死を遂げ、死人 より復活し、父なる神の右に座し、再び栄光のうちに再臨し、全ての人を裁き、神の国を完成させる。
- 人間は生まれながらの罪人であり、主イエスキリストの贖罪の御業によってのみ罪から救われる。
- 救いは信仰によってのみ受ける神の恵みである。罪人は聖霊によって新生させられ 清くされ、救いを完成される。
- 全て救われた者はキリストのからだに属し、一体である。