Newsletter (Equipper)
黒田摂
JCFN総主事
 
 JCFNが発足されたのは1990年年末、アーバナ宣教大会においてでした。つまり、1年半後の2011年1月にはこのJCFNが成人式を迎えることになるのです・・・。あー恐ろしい。(と思っているのは私だけかしら?)
 
 
 アメリカで始まったJCFNですが、発足7年目には半数以上のメンバーがすでに日本へ帰国し、帰国者を帰国前に整える働きだけでなく帰国後にフォローアップする働きへの必要性が大きくなってきていました。アメリカでの働きは対象が「北米」と限られていて、また帰国する多くの人たちは学生であるということからフォーカスを持ちやすく、equipper conferenceや地域集会、またWITリーダーシップキャンプが用いられています。しかし、日本での帰国者のフォローアップミニストリーは、アメリカからだけでなく世界中から帰国する人がいて、しかも海外に行った目的や滞在期間はもちろんのこと、年齢や職業、独身もいれば子育て中の方もいる、と非常にバラエティーに富んだ人々への対処が必要です。また帰国して間もない人もいれば帰国して20年以上経つ人もいるわけですから、「帰国者ミニストリー」と一言で言っても幅の広いニーズがあることは容易に想像してもらえると思います。そうなると、普通に考えてJCFNだけではこの働きを進めることは無理であり、主が与えてくださったJCFNのミッションである「海外経験日本人クリスチャンを宣教のために整える」という働きをするためには、他のミニストリー、教会、帰国者を含む帰国者に対して重荷のある人たちとのネットワークと協力体制が不可欠なのです。
 
 20年目を目前に、All Nations Returnees Conference(ANRC http://allnations.jp )がこの3月に開催されました。日本初の試みであるこの修養会に、全世界から帰国者と彼らの信仰の成長に思いのある人々が600名以上集いました。帰国者の働きがさらに広がり深まってきています。ANRC09は帰国者フォローアップの現状とニーズを知り、ビジョンを分かち合い、具体的な帰国者同士のネットワークを作る機会となりました。また、海外から送りだしている側の人々と日本で受け入れる側の話合いの場所ともなりました。つまり帰国者フォローアップを広げ、深め、具体的に進めていくための最高の機会として神様が用いてくださったのです。JCFNは当然の流れとしてANRCを重要視するようになってきています。また、ANRCは3泊4日のコンファレンスに過ぎませんが、それをきっかけとして日常かつ定期的、そして地域に根付いた具体的なフォローアップをする交わりが起こりつつあります。ANRCを通して、神様が帰国者ミニストリーに関して日本で新しい波を起こしてくださっているように思います。今はその波に乗るために、JCFNの働きの方向性を更に絞り、ミニストリーの優先順位を見直し、それに見合った計画を建てる必要に迫られている重要な時です。
anrcbanner.jpg 
 このような状況の中、今年も合同主事会が行われました。いつもは3-4日間泊りがけで、缶詰状態の会議をするのですが、今年は初めての試みとしてインターネットで会議を持ちました。イヤホンとマイクを通しての声、コンピューターの画面上にならんで映っている主事たちの顔を見ながら、3時間のセッションを4回行いました。合同主事会では、ANRCのもたらす影響力、可能性、具体的な実を見て行く中で、JCFN全体の働きをANRC(帰国後)とec(帰国前)の二つのメインイベントを軸としてとらえ、そこから生まれてくるフォローアップのためのスモールグループ形成、そのためのリーダートレーニングやネットワーク作りなどを働きの中心として年間計画、中期・長期計画を組み立てて行くことを決めました。そのために、会計年度を変更し、イベントから生まれてくる継続的な働きを中心として優先順位を決めました。
 
 
shujikaicc.jpg
カンファレンスコールでの合同主事会の模様 
anrcplenary.jpg 
「堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。」(第一コリント15:58b)
 
 確実にJCFNのネットワークや関わる働きは広がっています。働きの広がりのスピードやニーズにはとうてい追いつけないと感じますし、人間的にはまだまだ実際は人力や経済力にも必要を感じます。しかし、この働きは主の働きです。JCFNの唯一の自慢は自慢できないことです。つまり、自分たちで何か思いついて、努力して完成したものがないことです。約20年間を振り返るときに、神様ご自身が人や機会、状況を用いて働きかけてくださり、それらに迫られて私たちはただ応答する・・・というパターンばかりなので、自力で何か始めたとか、行ったとか、完成させたという自覚を全く持てないのです。すべては主の働きで、主が始められ、主が完成されています。ただ主の憐れみと恵みのゆえに、その働きの仲間にしてもらっているのです。なんというスリルとミステリー、不思議と可能性に満ち溢れているミニストリーでしょう。
 
 最後になりましたが、この働きは、これを読んでいるあなたの働きであり、あなたが個人的に伝道したり、弟子訓練、フォローアップ、スモールグループなどをすることによって神様が進めてくださっているものだということを覚えて神様に感謝をささげます。ですから今後とも関わっている一人ひとりが、主がJCFNに初めに与えられたミッション「帰国者が宣教のために整えられこと」から離れることなく進み、4Cを持つキリスト者となっていけるようにと心から祈らされます。また、そのように、ぜひ祈っていただきたいのです。